おしゃれなデザイナーズオフィスの「モダンなおしゃれさ」って何?

おしゃれでモダンなシェアオフィス、レンタルオフィス、コワーキングスペースを展開する「PREMIUM OFFICE」シリーズですが、そもそもオフィスで「モダン」とか「おしゃれ」とか、どういうデザインなのか、今回は少し掘り下げて考えてみます。
そんなことより、「空室情報をみたい」という方は、先ににこちらへ。

おしゃれな「シンプルモダン」ていうけれど…「モダン」は「シンプル」って本当!?

【はじめに】

  • 「シンプルモダン」って…
    何人か集まって、オフィスとかのデザインについて話をすると「それって、ちょっとごちゃごちゃ感あるから、もっとシンプルにした方がモダンでカッコいいよねえ」という感じの意見が出がちではありませんか?

    「モダン」な建築デザインの歴史的背景も知らずに「モダン」という言葉を使って「シンプル」なデザインを主張する人の何と多いことか…(どこかで聞いたフレーズですが…私もそうでした。)

  • 「モダン」の意味はそれだけで「シンプル」?
    実は建築デザイン用語として「モダン」という場合は既にそれだけで「シンプルなデザインスタイル」という意味で使われています。

    この「モダン=シンプル」の意味の用語は、無駄な装飾を排除して機能美を追求するという近代建築のあり方を提唱した「モダニズム運動」の歴史が背景にあります。

    今では当たり前に思われる「シンプルデザイン」の建物を作る運動って、そんなことが必要な時代があったのか、と思われるかもですが、当時はナチスに迫害されたりと大変な時代を潜り抜けて主流になった歴史があります。

  • 「モダニズム」は「シンプル」ではなかった
    ここで注意すべきは、「モダニズム運動」というのは最初から「シンプルデザイン」が主流であったわけではなく、もともとは、建築以外も含めた多岐にわたる文化運動の総称で、伝統的価値観に対する挑戦と、新しい表現等の追求にあり、多様なものだったということです。

    それが、産業革命や製造技術の進展といった近代化の中で、特に建築やデザインの分野において、モダニズム運動の中心にいた人たちが、その時代のニーズに合う「合理的で機能的」な建築やデザインを突き詰めていった結果、無駄な装飾を排除した「シンプル」なスタイルが主流となり、「シンプルなデザイン=モダン」と呼ぶように変容していったとされています。

  • 現代の「モダン」でおしゃれなスタイルとは?
    「モダン」というワードは直訳なら「今=現代」で、建築デザイン様式なら「近代」、近代の意味の「モダン」は「シンプル」…

    でも、本来のモダンの意味は、時代のニーズにマッチしたスタイルだから、その原点に戻って、今この時代の「モダン」でおしゃれなデザインスタイルって、何? ああ、ややこしい…

    …というわけで、今回は「シンプルなデザイン」こそがモダン(=最高のおしゃれ)、がごとくに私たちの頭に刷り込まれた「近代」の建築デザインの歴史に触れつつ、「今のこの時代」に求められるデザイナーズオフィス、あるいはクリエイティブオフィスの「モダンでおしゃれなデザイン」はどうあるべきか、を考えてみたいと思います。

    シンプルモダンやミニマリズムを否定するものではありませんので、シンプル派の方も、そうでない方も、気楽にお読みいただけると幸いです。

【目次】

  1. 「シンプルモダン」が行き着く先は「アヒル」?
    ファンズワース邸とは
  2. 「LESS IS MORE」とは?
  3. 「LESS IS MORE」対「LESS IS BORE」
    ロバート・ヴェンチューリ
  4. ヴェンチューリの「アヒル」の意味は?~「アヒル」を知らずして「シンプルモダン」を語る勿れ
  5. シンプルモダンな部屋にごちゃごちゃとチープに展示装飾した理由
  6. プロフィールアイコンが「アヒル」の理由~「アート思考」の象徴として

Ⅰ.「シンプルモダン」が行き着く先は「アヒル」?

近代建築において革新的で現代のおしゃれな建物のルーツを作った有名な住宅の一つが、近代建築の3大巨匠のひとりである、ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe)の「ファンズワース邸※」です。

このクールでシャープでカッコいいデザインの建物は、住宅だけにとどまらず、ある意味、現代の「シンプルモダン」なデザインのルーツ、ともなっている革新的なアイデアで設計されており、この住宅に関する書籍も数えきれないほど出版されています。

多くの建築関係の専門家からも絶賛されていて、一般の人にも人気のある、まさに、建築分野における「シンプルモダンデザイン」の象徴のような建物と言えるでしょう。

しかし、この建物を含めた、近代建築の複雑な装飾を排したシンプルモダンなデザインを「アヒル」と言い放って批判した建築家がいたことをご存じでしょうか。

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建築設計は素人のアヒル編集長が苦労して作ったファンズワース邸のモックアップ

※ファンズワース邸とは
ファンズワース邸(Farnsworth House)は、アメリカのイリノイ州にある有名な近代建築の代表作です。建築家ミース・ファン・デル・ローエによって設計され、1951年から1953年にかけて建設されました。

この邸宅は、ミース・ファン・デル・ローエの「less is more」のデザイン哲学が際立つ作品として知られており、その特徴は以下のような点です。

  1. シンプルなデザイン
    ファンズワース邸は、非常にシンプルでシャープなデザインが特徴です。スチールフレームとガラスの外壁で構成され、無駄な装飾は極力排除されており、まさに「シンプルモダン」のデザインのお手本のような建物です。

  2. 開かれた空間
    ファンズワース邸は広大な森林の中に建てられ、開かれた空間を生かして自然との調和を追求しています。大きなガラスパネルの採用により、室内と室外の境界をほとんど感じさせないような、開かれた空間デザインになっています。

  3. プライバシーと開放性とのバランス
    ガラスで覆われた外壁により、森林の美しい風景を存分に取り込みながら、ブラインドやカーテンなどを必要に応じて使うことでプライバシーを確保できるように工夫されており、住宅としての機能的バランスを確保するように設計されています。

  4. エレガントで機能的な内部空間
    内部も、外観に劣らずシンプルでミニマム、家具や装飾品は極力減らされており、機能的かつ洗練されたデザインが特徴となっており、これも「シンプルモダン」なデザインの象徴、ともいわれる所以です。
    また、柱のないユニバーサルデザイン、となっていることも有名です。

ファンズワース邸は、近代建築の傑作として高く評価されており、ミース・ファン・デル・ローエのデザイン哲学を象徴する代表的な作品として、また、世界でも最も有名な住宅の一つとして人気があります。

実際にファンズワース邸を訪れた方の記事と写真が見れるサイトをご紹介しておきます。
https://hash-casa.com/2019/06/17/farnsworthhouse/

皮肉なことに「シンプル」な建物の完成の裏には、建築費をめぐって、ミースとオーナー(ファンズワースという名の女医さん)との間で、結局は訴訟という「複雑」な人間関係があったんですね。

でも「シンプルモダン」ではないお洒落なインテリアデザインも…ありますよね。

「PREMIUM OFFICE 浜松町」のインテリアは「レトロモダン」でヴィンテージ装飾品も豊富

Ⅱ.「LESS IS MORE」とは

ミースの有名な言葉である「LESS IS MORE」の意味は以下のようなものです。

直訳すると「少ないことは多いことである」という言葉になりますが、これは、ミースの建築哲学を表しています。この表現は、余分な要素や装飾は極力排除し、基本的で本質的なものに焦点を当てる「シンプル」なデザインアプローチを意味します。

また、単なるシンプルさだけでなく、洗練された見た目のデザインと機能性を追求し、無駄を削ぎ落として本質的な美しさを際立たせるという当時としては革新的なアプローチでした。
この原則は、建築デザインだけでなく、様々な分野で応用されて「シンプルモダン」というデザインが採用される場合に、よく引用される有名な言葉となっています。

なお、もう一つのミースの有名な言葉に「神は細部に宿る(God is in the details)」というのもあります。この言葉は、厳密にはミースが起源かどうかは不明と言われていますが、ミースはこの言葉を頻繁に使っていたようです。

「LESS IS MORE」というシンプルなデザインの追求の際には、実は、ディテール、細部への注意が重要であるという哲学が反映された言葉であり、「シンプルモダン」を本当に機能的で美しいデザインにするのは、実はそんなに簡単なことではない、ということでもあるでしょう。

この部屋には近代建築の3大巨匠のポスターや書籍の他にも様々なミニ展示を行いました。

Ⅲ.「LESS IS MORE」対「LESS IS BORE」

世界的にも高い評価を受けたこの住宅を見せられて「LESS IS MORE」などという格言をきいたら、普通の人も専門家も、誰も疑問は持たないし、批判もしない、そしてモダンデザインの金言が如くに広まって今日に至り、私たちの誰もが、「シンプルモダン」こそが最高にクールでカッコいいデザインなんだ、という刷り込みを受けてしまうのは、当然のことともいえるでしょう。

そんな中で、実はこの「LESS IS MORE」という言葉を皮肉交じりに「LESS IS BORE=少ないことは退屈だ」と批判した建築家がいたのです。それが「ロバート・ヴェンチューリ(Robert Venturi)※」です。

ヴェンチューリはミースのような3大建築家などと比べると、一般にはほとんど知られていませんが、この人も、実は、建築デザインの専門分野に詳しい人なら知らぬ人はいないほどの建築家の一人で、装飾を排除しようとした建築物が実は「アヒルの家」となっている、という革新的な思想を主張したことで有名です。

ベンチューリがいなければ、もしかすると、麻布台ヒルズの低層エリアのような建物や東京オリンピックの国立競技場のデザイン(実現しませんでしたが私は好きでした)で有名になった「ザハ・ハディド」の作る建物のようなデザインもうまれなかったもしれません。

麻布台ヒルズで、ヘザウィックスタジオが設計した手前左側の商業棟は、背後に聳えるタワービルがミースのファンズワース邸の進化系とも見えるようなビジュアルに対して、これらの外観とは真逆のイメージで、建物そのものが何かを象徴するような、いわば「装飾の塊」のような外観です。

しかし、時代の変化や要請を先んじて捉えて具現化しているという革新的なアプローチである点において、彼らの本質的な思想の根底には、実は共通点があるのではないでしょうか。

ヘザウィックスタジオの日本初となる建物(低層商業棟)がある麻布台ヒルズ

ロバート・ベンチューリ(Robert Venturi、1925年- 2018年)
一般にはあまり知られていませんが、米国の建築家、都市計画家、作家であり、ポストモダニズム建築の重要な建築家です。
ミースやコルビュジェ、ライトとかの近代建築の巨匠と言われる建築家と違って、つい数年前まで御尊命だった、まさに現代建築界の伝説的な一人ともいえる思想、功績を残しました。

  1. ポストモダニズムの先駆者
    ヴェンチューリは、ミースのような装飾を排したモダニズム建築に対する反動として生まれたポストモダニズム建築運動の先駆者のひとりです。彼の革新的アイデア、主張はモダニズムの厳格な原則に挑戦し、多様性、装飾、歴史的な引用を取り入れるデザインにも美しさや価値があることを提唱しています。

  2. 「ラスヴェガス(Learning from Las Vegas)」
    ベンチューリの有名な著作の一つが「ラスヴェガス」(1972年、スティーブン・アイゼンハワー、デネィス・シューマッハーとの共著)です。
    この本では、ラスベガスの建築や看板から学ぶことができるとして、従来の装飾を否定し排除した近代建築の「LESS IS MORE」な「シンプルモダン」デザインのアプローチに対する批判的な立場をとりました。

    この本の中で、装飾を排除したシンプルな建築デザインを批判する説明に出てくるラスヴェガスの建物が「アヒルの外観を模した建物」です。

  3. ポストモダン建築思想の現在とその意義
    ポストモダン建築は、1970年代から1990年代にかけて大きな影響を持って流行しました。しかし、時代の流れとともに建築の潮流やデザインの好みが変化し、新たなアプローチや傾向が出現して、「ポストモダンは終わった」ともいわれています。

    現在、建築界では多様なスタイルやアプローチが併存し、単一のトレンドが支配的となってはいません。現代の建築では、持続可能性や技術革新、地域性、文化的な配慮などが重要視され、SDGsのような環境への配慮や多様性が尊重される傾向が強くなっています。

    「ポストモダンは終わった」と言われることがあるにせよ、ヴェンチューリの思想の根底にあったのは、デザインは時代や地域性、目的等に応じて最適化されるべきものであり、シンプルモダンだけが常に最高のデザインはない、装飾もあってもいい、「多様なものであるべき」ということを、その後の多くの建築家に気づかせてくれた点にこそ、革新的で大きな意義があったのではないでしょうか。

    ベンチューリの建築や思想を酷評する著名な研究家、建築家の方もおられますし、ミース等の近代建築の巨匠のように注目されることがあまり無い建築家であり、その思想を対極的にご紹介して、どちらが正しいとか、優れている、ということを言いたいわけではありません。

    ヴェンチューリの貢献は、直接的には「ポストモダンの潮流」であったかもしれませんが、結果的には「建築デザインは多様であるべき」という主張を通じて、麻布台ヒルズの多様なビル群のような現代の様々な建築デザインにつながっている流れを生んだこと、つまり、常識や大勢にとらわれない独自の視点での思想を展開したことの意義、価値に注目して頂ければということです。

Ⅳ.ヴェンチューリの「アヒル」の意味は?~「アヒル」を知らずして「シンプルモダン」を語る勿れ

ヴェンチューリが「ラスヴェガス」という著作の中で説明に使われたのがラスヴェガスのロードサイドにあったアヒルの姿をした外観の建物でした。

ヴェンチューリによれば、ミースのファンズワース邸も含めて、装飾を排除したシンプルな近代建築は、みんなこの「アヒル」の外観をした建物と同じだと主張しているのです。
ファンズワース邸とアヒルの建物では、どこにも共通点のない全く異なる外観であり、それだけ聞くと、全く意味不明です。

この「アヒル」がなぜ、「LESS IS MORE」を批判する象徴なのか、少々、難解なのですが、その意図する意味を理解すると、まさに「ナルホド」と目からウロコが落ちたような気持になります。

つまり、装飾を排除しようとした結果、建物自体が装飾的な象徴になってしまっており、それはシンプルデザインを追求する建築家たちが否定している、装飾の塊のような「アヒル」の建物と、実はやっていることは同じじゃないか、という批判です。

ナルホド、とは思ったものの、「ファンズワース邸」が追求しているシンプルモダンなデザインの先にある究極が「アヒル」と同じだなんて…こういうことですか?

それはいくらなんでも…

机の上を歩くアヒル
ファンズワース邸がアヒルさんに!?

ベンチューリの「アヒル」が主張する意図

ヴェンチューリの主張する「アヒル」の意味については、下記のサイトに詳しく説明されていますのでが、その中からの一節を引用してご紹介しておきます。

”ここでは近代建築が装飾を排したことで、どのようなものになっていったかについて書かれている。
「近代建築は、後方にあったものを前方に持ち出してきた。彼らは自分たちのヴォキャブラリーを創造するために、小屋の格好の象徴化を図りながら、一方実際に自分たちがしていることを理論上は否定した。」
「装飾された小屋」から装飾を排除したことにより、「小屋の格好の象徴化」がはじまる。

つまりは、近代建築は明白な象徴を用いることを拒否しながら、じつは建物全体をひとつの大きな装飾と化してしまっているというのだ。ここに「近代建築=全体が装飾」という図式が成り立つ。

「あひる」は象徴そのものを意味し、また装飾とは象徴のことでもある。
つまり、「近代建築=全体が装飾=”あひる”」という事実に気づかぬまま、近代建築は”あひる”を批判してきたのだと主張する。”

引用元:建築書のレビューサイト「建築と活字」、「R.ヴェンチューリ『ラスヴェガス』」より
https://drowbypen.com/wp01/vent2/

アヒルの建物の絵:ヴェンチューリの「アヒル」のさし絵

Ⅴ.シンプルモダンな部屋にごちゃごちゃとチープに展示装飾した理由

筆者は、シンプルモダンなデザインはかっこよくて大好きですが、実は「神は細部に宿る」という通り、シンプルにカッコよくするのは意外と難しいことです。

例えば、レンタルオフィスの1室に少ないアイテムをポンと置くだけだと、下手をすると仏壇のような寂しい空間になってしまいます。千利休のような世界をクールに表現するのは、アイテム選びも含めてそう簡単ではありません。(とは言え、ヘザウィックスタジオの麻布台ヒルズの低層棟のような独創的で複雑なデザインの方が簡単だというわけでもありませんが。)

そこで、いっそのこと、何も置かない寂しい感じがしていたレストエリアを、ヴェンチューリの「アヒル」にも触発されて、「こういうのはダサくなるからやってはダメ」と思い込んでいた、ある意味「ごちゃごちゃ感」ある展示装飾を敢えてやってみたのが「PREMIUM OFFICE 五反田」のレストエリアです。

(実はヘザウィックスタジオの展示会で、「遊び心」を散りばめている、というヘザウィック氏の言葉にヒントと勇気をもらった部分がたくさんあります。「遊び心」で何でもカバーできる、というほどインテリア装飾は容易なものではありませんが、チープでもいいや、と割り切ってしまえば気軽にできます。)

この個室のシンプルモダンな内装が台無しだ、という批判も聞こえてきそうですが、実際のレンタルオフィスの個室のステージング的モデルルームとしてなら、高価なインテリアを飾っている人より、デスク上に雑多に文具などを並べている方が自然であり、お金をかけて「シンプルモダン」を追求するよりもリアリティある装飾です。

また「見た目のスタイリッシュさ」が目的の装飾ではなく「近代建築の歴史とアート思考」に触れて頂く、という目的のミニ展示なので、ここに「高級なおしゃれさ」が必要なわけではない、という割り切りの結果です。

本とミニチュアのチェアを飾ったデスク
目的がデザインを規定するのだから、ここでは高級感は必要ありません。

Ⅵ.プロフィールアイコンが「アヒル」の理由~「アート思考」の象徴として

ヴェンチューリの「アヒル」は、私にとっては、常識にとらわれない発想と「多様性」を許容する柔軟な思考の象徴として、心に深く刻まれました。

建築やインテリアにおいては、「おしゃれ」って簡単に「シンプルモダン」なものばかりがクールでカッコいいと思われちですが(私もそう思っていましたが)、その目的や条件の中でできる、意義が感じられるデザイン、という多様な方向性もあってもいい、ということ、それが「アヒル」が私に教えてくれたことです。

そして、私の中では、古い常識や価値観だけにとらわれずに、今この時代の中で考える、一人一人がやりたいことや思想を表現するデザインスタイル(そう、これって「アート」です)こそが「モダンなおしゃれさ」だということを勝手に定義づけました。

それは、古いものの良さを生かすデザインもあれば、近未来をいち早く取り入れたデザインもある、常識に囚われない「アート思考」で生み出されたデザインスタイルということです。

さらに「近代建築デザイン」が「モダン=シンプル」な時代であったのに対して、「現代のデザイン」はもはや「シンプル」だけではない「多様性」の時代であること、また、相反するスタイルを主張してはいますが、その思考の本質は、時代のニーズは何かを見つめて古い常識に囚われずに新しい発想を生み出した
「アート思考」であったことを、この2人の思想の対比から学べました。

そんなミースとヴェンチューリという2人の革新的な建築家に敬意を表すると同時に「ミース対ヴェンチューリ」の逸話を通じて「モダンなおしゃれさ」の意味を考えさせてくれる象徴、そして「アート思考」の本質を教えてくれる象徴として、「アヒル」をプロフィール写真にさせて頂いている次第です。

PO-STAFF BLOG "PO-STYLE"

アヒルは「モダンデザインの多様性」と「アート思考」を教えてくれる象徴

「PREMIUM OFFICE」シリーズはカフェやホテル風な「レトロモダン」で多様なデザイン

by PREMIUM OFFICE スタッフ
PO-STYLE 編集長
PROPERTY PARTNERS K.K. Creative Director
脚立の上に猫、複合機の上にはネズミとスティーブジョブズの格言のウォールステッカーがある壁

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